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□■ 第8回図書館総合展・日外アソシエーツ主催フォーラムを終えて
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「地域アーカイブズの保存と活用を考える
―ライブラリー、ミュージアム、アーカイブズの立場から―」
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11/21(火)の小社フォーラムには多数ご参加いただき、有り難うござい
ました。司会の高橋実先生(国文学研究資料館)は、Library, Museum,
Archives の頭文字を取ってLMA(リーマ)の協力連携を訴えられま
したが、今回はその端緒を開くセミナーでした。
府中市立図書館職員として長いキャリアがある庄司さん、横浜開港資料
館の西川さん、11月に開館したばかりの寒川文書館の高木さん、各々の
立場から地域アーカイブズ(記録資料)の現状と課題が発表されました。
LMAに共通するのは、地域アーカイブズの「利用のための保存」を考
え、その活用を促す工夫が重要であるというスタンスでした。文字資料
の多い横浜開港資料館も寒川文書館も、閲覧機能を重視している点では
図書館に共通する面が多々あり、LMAのネットワーク作りや地域間協
力の提言にも説得力があります。
フォーラム参加者の方々にお願いしたアンケートの自由記述欄を拝見す
ると、皆さまの地域アーカイブズに寄せる関心の高さが窺い知れます。
ご意見・ご感想を少し抜粋紹介しましょう。
●LMA連携は今後も重要なテーマと考えているので、このようなシン
ポジウム等の企画が継続的に開催されることを強く望む。LMAと学
校教育とのつながりは今後もっと突っ込んで議論していくことが必要。
●市史、町史などを歴史教科書に組み込むことはできないだろうか。
●3人とも具体的な話をして下さり、とても参考になった。10年後、20
年後のアーカイブズのあり方について、考えさせられた。
●大学の持っている資料も、長年、その地域の教育機関であったことか
ら、郷土資料としての性格を持っているものも含まれる。それらをど
のように活用していくべきかは、地域の公共図書館、文書館、博物館
などと一緒に考えていきたい。
●郷土資料のデジタル化に関心がある。本来は現物をもつべきだが、保
存・活用のスペースの問題上、やむを得ない面があると思う。
●郷土資料のインターネット上の“総合目録”化ができるとよい。
中には「このセミナー、3人の時間をもう少し長く」といった嬉しいご
要望までいただき、成功裏に終えることができました。
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小社では、今秋から暮れにかけて関東地区の県史を対象とした『CD-県
史誌』という電子索引を発売しました。インデックス作りのプロとして
私共が長年培った技術がLMAの地域アーカイブズ活用の一助になれば
幸いです、…‥‥と、さりげな~く宣伝。
(竹)
『CD-県史誌 1 関東―近世(通史/資料)編』 法人版特価49,350円(税込)
『CD-県史誌 2 関東―近現代(通史/資料)編』法人版特価49,350円(税込)
http://www.nichigai.co.jp/sales/cd-kenshishi.html[0回]
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