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W┃H┃O┃検┃索┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃T┃O┃P┃1┃0┃
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日外アソシエーツがインターネットで提供する人物情報データベース
「WHO」をご存知でしょうか。勿論「世界保健機関(World Health
Organization)」ではありません。パソコン通信の時代から、某大手
放送局などマスコミ関係を中心にご愛用いただいている信頼性の高い
人物情報源の一つです。現在、32万人のプロフィールと関連文献情報
を収録しています。
WHOでは、毎月よく検索される人物の統計を取ってデータの更新に
反映させています。5月の検索結果を見ると、なんと上位ベスト10の
うち、7人が故人(*印)。
1位 松岡 利勝 <衆院議員> *
2位 平岩 外四 <東京電力顧問;日本経団連名誉会長> *
3位 河瀬 直美 <映画監督>
4位 坂井 泉水 <歌手> *
5位 藤原 伊織 <小説家> *
6位 横山ノック <タレント> *
6位 熊井 啓 <映画監督;脚本家> *
8位 ジャガー横田 <女子プロレスラー>
8位 花柳 寿輔(3代目)<日本舞踊家> *
8位 藤原 紀香 <女優>
物故者の場合、訃報の第一報が入った日が圧倒的に多く、その翌日の
新聞掲載日にも検索されています。ネット上には大量の人物データが
存在しますが、それのみを典拠にして記事を書くことは間違いを起こ
しやすく、不安です。近親者に取材する時間的余裕もなく、WHOの
利用が瞬間的に増大するものと思われます。
花柳寿輔さんは、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
日本最大の舞踊流派・花柳流の家元で、日本芸術院会員でもあります。
こういった人物でもきちんと検索数が増えるあたり、所謂、Google
や Yahoo! などの検索ランキングとは異なり、コアなWHOユーザー
の“レベルの高い”ニーズを感じさせます。
こうやってみると、2007年5月は、実にたくさんの著名人が亡く
なった月でした。その中に混じって上位に食い込んだ活躍中の人物と
言えば、「殯(もがり)の森」という作品で第60回カンヌ国際映画祭
のグランプリを受賞した河瀬直美さん。殯(もがり)とは、奇しくも、
古の葬儀儀礼で、死者を本葬するまでの期間、棺に遺体を仮に納めて
安置し、別れを惜しむこと。妻に先立たれた認知症の男と、わが子を
失ったヘルパーの女性が、森をさまよううちに、次第に心を通わせ、
肉親の「死」を乗り越えていく作品だそうです。
藤原紀香さんの披露宴は5月30日。結婚式からずいぶん時間が経って
ニュース性は薄いと思われますが、披露宴だけでこれだけ検索数が
伸びるのはサスガ。ちなみに、夫・陣内智則さんの検索数は紀香夫人
の約半分。“縁結びの神”となった島田紳助さんは、2人の結婚を
「素晴らしい吸収合併」と表しましたが、この検索履歴からみれば、
案外、言い得て妙かも。
なお、河瀬直美さんと熊井啓さんの両監督については、WHOの本人
アンケート調査でご回答いただいたばかりでなく、弊社の6月新刊
『日本の映画人―日本映画の創造者たち』でも「映画に関わった動機」
「印象に残る男優・女優」「生涯の一本」「作ってみたい映画」など
興味深いアンケートの回答をいただいています。こちらも是非、ご覧
ください。
(データベース編集部 森岡)
【WHO についての詳細はこちら】
http://www.nichigai.co.jp/database/about_WHOPLUS.html