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    ╋■╋■╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■╋■╋ スポットライト・コラム
    ╋■╋   ―事故の記録を立体的に描く
    ■╋                  「鉄道・航空機事故全史」
    ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     私が小学生の頃、三河島事故、というものが起きました。テレビが家
     に入って数年、いまから思えば映像も粗かったでしょう、しかしアナ
     ウンサーの声と多重事故の映像が鮮明に残っています。
     この事故について、『文藝春秋』の特集(2005.10)で、柳田邦男・
     畑村洋太郎両先生が「三河島事故 過去に学ばない日本人」として対
     談されています。
     内容は、三河島事故は、昭和18年に起こった土浦事故と同じ様相・経
     緯であり、どうしてこれを学ばなかったのか、と両事故のシーンを細
     かく語られています。

     わたしはこの事故を調べていくうちに、『空白の五分間―三河島事故
     ある運転士の受難』という書物に出会い、事故当日、ボクサー・ファ
     イティング原田の世界タイトルマッチがテレビ放映されていた時間と
     関係していることを知りました。その番組を事故現場の近くの人が見
     ていた・・・。その時間帯が裁判の証拠となっていきます。面白い、
     といっては事故に遭った方には申し訳ないのですが、このような経緯
     を事故はみせてくれます。

     そこで一つの事故を、事故の経緯、経過、被害者の数、裁判、碑文、
     参考文献、コラムと立体的に描こうと腐心いたしました。
     第I部はこのような比較的資料のある53件を解説し、第II部では、総
     件数2,298件を網羅しております。
     総説・I部の執筆は、災害情報センターです。読まれれば分かるとお
     り、あらゆる資料を精査して、事故の時間は、分・秒までの記述に
     なっております。
     第II部は、『昭和災害史事典』と『平成災害史事典』が弊社の既刊と
     してあり、これを再編集しております。
     さらに柳田邦男氏の推薦文「水平展開の宝庫」を頂きました。

     この書籍が刊行されて間もなく、JR宝塚線脱線事故の調査に当たった、
     国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、今後トラブルや失敗事例を
     収集し、事故の未然防止に積極的に取り組みたい、国土交通相に建議
     する、としたようです。
     航空分野の収集は進んでいるようですが、鉄道は遅れている、とのこ
     と。本書の活用が望まれます。

     過去に学ばない、台風一過、のどもと過ぎれば、と言う風土が昔から
     言われます。本書が利用されることによって、事故が身近な愛する人
     を奪わないよう、願って已みません。
                            (編集局・朝日)

     ●鉄道・航空機事故全史(シリーズ 災害・事故史 1)
        <日外選書 Fontana>
      災害情報センター、日外アソシエーツ共編
        定価8,400円(税込) A5・510p 2007年5月刊
      http://www.nichigai.co.jp/sales/accident.html

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■「書評館―日外アソシエーツ・ブックレビュー」オープン!!

     日外アソシエーツは、創業以来、書誌・索引、辞書・事典など、所謂、
    「物さがし」のツールを中心に出版してまいりましたが、5月に「日外
     選書 Fontana」というシリーズを創刊しました(フォンターナ=イタ
     リア語で“泉”の意)。

     日外選書 Fontana
      http://www.nichigai.co.jp/sales/fontana.html

     Fontana には、従来の弊社の枠に収まりきらない選りすぐりのテーマ
     の単行本(読み物)も含まれます。お陰さまで、なかなか好評でして
     いろいろな新聞や雑誌などで紹介されました。というわけで Fontana
     以外の出版物も含め、比較的最近の書評を集めて転載許諾を得た上で
     ブログ化した「書評館」がオープンしました。中には著者に「自著を
     語る」として寄稿していただいた記事もあります。

     書評館―日外アソシエーツ・ブックレビュー
      http://nichigai.blog.shinobi.jp/

    “選書”やご購入の参考に、弊社ブックレビューをご一読いただければ
     幸いです。また、皆さまからのコメントを心よりお待ちしております。

     追記(裏話):

     ブログのネーミングに苦労しました。紀伊國屋書店さんの「書評空間」
     のような格好Eタイトルにしようと、社内公募の結果、さまざまな案
     が出ましたが...洒落たタイトルはググってみると既にそういうサイト
     が存在していたりします。

     ・書評処
     ・書評箋
     ・書評の泉
     ・書評の杜
     ・書評無常
     ・書評の缶詰

     で、結局、落ち着いたのが「書評館」でした。書評の缶詰でなくて
     よかった...。

                                 (竹)

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