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     <特集>日外アソシエーツ 新刊を斬る!
                         -文学ファンを支援する
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     『年譜集成1 現代の作家』は日外アソシエーツから3月に発売された、
     現代作家の年譜資料集です。

     ある作家について深く知ろうとするとき、“年譜”は非常に有用な
     資料になります。
     その作家の思想をはぐくんだ生い立ちや出来事を年代順に捉えること
     で、作品をより立体的に捉えることができるようになるからです。

     病気を乗り越えることで珠玉の作品を生み出した三浦綾子、敗戦に
     より作家への志を立てた司馬遼太郎、様々な職業を転々とした安部
     公房など、人生体験が作家の作風に大きな影響を与えたということ
     を知識として知ってはいても、年譜を見ることでそれを改めて実感
     します。

     たとえば三浦綾子の場合、15歳でリウマチ、24歳に肺浸透潤、30歳
     の時脊椎カリエス、70歳でパーキンソン病と診断されています。
     彼女はそれらの病を通して信仰を深め、生涯の伴侶と出会い、作家
     への道にたどり着いています。
     それは自伝小説「道ありき」で明らかでしたが、病気が折り重なる
     ように併発していく様子を年譜で見、またそれを糧にして創作活動
     を進めているのを知り、畏敬の念を新たにしました。

     彼女のほかにも20代で病を得た作家は坂口安吾、藤沢周平、開高健、
     吉行淳之介と数知れません。
     作家に限ったことではないのでしょうが、病とは失うばかりでなく、
     思想を深化させるものであるのかもしれません。

     また、年譜が複数収録されていることで、同じ年齢を横軸で眺める
     こともできます。
     私は現在28歳ですが、そのころの作家たちはというと、松本清張は
     自営の道を歩み始め、向田邦子は勤務先の経営危機により転職、安
     部公房は困窮の中で工場街のサークル組織に奔走、石川淳にいたっ
     ては浮浪的な生活をしておりました。

     自分と引き比べるのは僭越の極みですが、後の大作家が自分と同じ年
     の頃、人生に迷い、道を見失っていたのを知り、親近感すら湧いてき
     ます。

     以上、簡単に内容を紹介しましたが、レファレンス業務で使用するこ
     とはもちろん、作家の特設コーナーを設けるときなどに威力を発揮す
     ると思います。

     そうでなくても、文学好きの人にとってはつらつらと眺めるだけで
     楽しめること請け合いです。

                                (原沢)

     ◆『年譜集成1 現代の作家』 2005.3刊
      定価16,800円(本体16,000円) A5・600p ISBN4-8169-1890-6

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