■ http://www.reference-net.jp/
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日外アソシエーツの竹村です。
大分、前の話ですが、朝日新聞に、米バーモント州ミドルベリー大学
史学部が試験やレポートでネット百科「Wikipedia」を引用することを
禁じた、というニュースがありました。何でも“島原の乱”に関する
レポートで、数人の学生が揃ってウィキペディアからの引用により
「イエズス会が反乱軍を支援した」と誤答したそうです。
http://www.asahi.com/international/update/0223/002.html
ネット上の情報は、玉石混交と言われます。たとえば、レファレンス
調査のとっかかりとして Google 検索などは非常に有効ですが、情報
をそのまま鵜呑みにするのは危険ですね。インターネットは二次資料
と割り切り、そこから典拠を辿って、然るべき一次資料の探索へと繋
げるなど、「裏を取る」作業が大事なのかもしれません。
必要な情報を瞬時に“無料”で引き出すことのできるインターネット
は、二次資料の専門出版社、私ども日外アソシエーツにとっても脅威。
今秋、第9回図書館総合展(11/7~9)が横浜で開催されますが、ここ
でもう一度、原点に立ち戻って書誌や索引などの二次資料の持つ意味
について考えるセミナーを企画中です。ご期待ください。