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「レファクラ通信」(1日配信)のバックナンバー記事です。原則として、各記事は配信当時の内容です。リンク切れなど、予めご了承ください。 「レファクラ通信」の配信を希望される方は、事前に会員登録をお願いいたします。 レファレンスクラブの会員登録/退会は自由です(無料)。お名前と所属機関名、「会員希望」または「退会希望」と書いて reference-club@nichigai.co.jp までメールをお送りください。       
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     日外アソシエーツの原沢です。
     この「レファクラ通信」も気が付けば一周年を迎え、読者数も
     かなり増えてきました。ありがたいことです。

     最近では訪問先の図書館の方からメルマガ読んでますよと声をかけ
     られることもあり、そういうときはとても励みになります。

     ただ『最近忙しくて、読めずに溜めてるんだよねレファクラ通信』
     と言われてしまうこともありがっくり。そして反省。
     どんなに忙しくても読んでしまう、そんなメルマガを目指して
     がんばっていきたいと思っています。

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    │        「図書館ブックフェア2005」協賛
    │ 日外アソシエーツ創業40周年特別企画講演会 抄録掲載のご案内
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     日外アソシエーツの袴田と申します。
     おかげさまで弊社は本年、創業40周年を迎えました。
     これを記念いたしまして、弊社ではトーハン主催「図書館ブックフ
     ェア2005」の東京・大阪・福岡の各会場にて特別企画講演会を開催
     いたしました。

     上記講演会の抄録を、弊社ホームページにアップしましたので、
     ご高覧いただければ幸いです(2006年3月末まで公開)。

    ■東京会場(10/3)
     http://www.nichigai.co.jp/sales/40th_seminar/fujita.html
     ●講師:藤田節子氏 (川村学園女子大学 助教授)
     ●演題:「公共図書館の情報リテラシー教育」

    ■大阪会場(11/11)
     http://www.nichigai.co.jp/sales/40th_seminar/oogushi.html
     ●講師:大串夏身氏 (昭和女子大学 教授)
     ●演題:「ユビキタスネット社会のなかの図書館」

    ■福岡会場(11/16)
     http://www.nichigai.co.jp/sales/40th_seminar/toda.html
     ●講師:戸田光昭氏(駿河台大学 教授)
     ●演題:「ゆりかごから墓場まで-生涯の知的生活を保障する魅力
         ある図書館を目ざして」

     ※弊社ホームページ(http://www.nichigai.co.jp/)の中央にも
      入口を用意しています。

     以上、よろしくお願いします。

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     日外アソシエーツの原沢です。寒さも厳しくなってきました。
     風邪などひいていらっしゃらないでしょうか。

     国際基督教大学図書館の職員の方のコラムが面白いです。
     http://www-lib.icu.ac.jp/Column/index.htm

     「「図書」館にならないために」「ネットはどのように役に立たな
     いか」 など興味深いタイトルが並び、図書館について、わかりや
     すく、そして熱く語っておられます。一読をおすすめします。

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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     スポットライト・コラム 
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     読者の方から、投稿をいただきました!

     「専門用語概論-ターミノロジー-」
       仲本秀四郎著・発行 発売:日本図書館協会
       2005-10, B5, 93p, \1,050(税込)ISBN4-8204-0523-3

     『情報学概論』『情報を考える』『知・記号・コンピューター』
     (いずれも丸善刊) 等 "情報" の基本的問題に精力的に取り組んでい
     る同氏による最新著書。
     科学技術やビジネスの分野の情報交換には、専門用語が常に出現す
     るが、専門用語が日常言語と違うところは、用語が持つ概念を文章
     化したもの、すなわち定義を確かめなければならないこと。しかし、
     日本では早くからしかも大量に専門用語集が作られているが、分野
     間、複数の言語間では、用語の言い換えはできても定義の調和が必
     ずしも十分ではない。さらに残念なことは、これら用語集作成にあ
     たって、最近発達したターミノロジー (用語法) の成果が活用され
     ていない。また、ターミノロジーをわかりやすく解説した資料がな
     いことから、今回テキストとしてまとめたもの。用語は、情報活動
     の原点、基本である。ご一読をおすすめしたい。

     主要内容:専門用語学/専門用語学の理論/語集・用語集/用語法
     /用語法-基本概念集/ターミノロジー他言語基本用語集
                             (戸塚  隆哉)

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     日外アソシエーツの袴田です。
     パリーグのプレーオフ、日本シリーズ、アジアシリーズと、今年の
     千葉ロッテマリーンズは強すぎましたね。

     こんな年はめったに訪れない千葉県民としては嬉しい限りです。
     そんな訳で調子に乗って、正月用に呑むビールは千葉ロッテマリー
     ンズ優勝記念で千葉県内限定発売となる特製缶ビール「ボビール
     祝!日本一」を1ケース発注しました。

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     スポットライト ―西洋美術作品レファレンス事典
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ◆美術館巡りとルソーの女神
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     芸術の森、上野の近くに住んだ影響からか、にわかにアートの素晴ら
     しさに目覚め、最近せっせと美術館を訪れるようになりました。
     美術鑑賞の相棒はいつも決まって同じ友人です。

     ある時、ある美術館でのこと。友人が突然一枚の絵の前でぴたりと止
     まりました。
     どうも前から好きだった絵に遭遇したようで「この絵が見られるなん
     て」と感動しています。
     でも時刻は閉館間際。ゆっくり鑑賞することはできませんでした。

     その時一度見た限りですが、その作品がどうも気になるのです。
     淡いピンクと水色の色彩、空にぽっかりと翼をもった女神(?)が
     浮かんでいたはず。
     そんなに前のことではないのですが、いつも美術鑑賞はこの友人と
     一緒なこともあり、どこの美術館だったか思い出せません。
     上野?目黒?ひょっとしたら2年前に旅行したドイツだったかも…。
     友人に聞いてみると、その絵はアンリ・ルソーの作品だそうです。
     作品名を尋ねると、「わからない」とのお答え。
     好きな絵だったんじゃないの?とつっこむと、「あまりに長すぎて
     覚えられない。『なんとかの女神』みたいな感じ」とのこと。

     折しも芸術の秋。ふと思い出して、この10月に日外から刊行された
     ばかりの『西洋美術作品レファレンス事典 絵画篇 19世紀印象派
     以降』のルソーのページをパラパラとめくってみました。この事典
     は、ある作品がどの美術全集に収められているか、作家ごとに一覧
     できます。
     たいした手がかりもないので、ぼんやり見ていたのですが――あり
     ました。
     ------------------------------------------------------------
     『第22回アンデパンダン展に芸術家たちを参加するように招く
      自由の女神』
      La liberte invitant les artistes a prendre part a la 22eme
      exposition des Artistes independants

     「現代世界の美術アート・ギャラリー14」集英社 1985
      ◇図50(カラー)カンヴァス;油彩;175×118;1906;

     〔東京国立近代美術館〕
     ------------------------------------------------------------
     やたら長いタイトル。女神。
     …絵のサイズからしても、これです。これに間違いないでしょう。
     運命的なものを感じつつ、掲載全集名・巻号、出版者、図版番号を
     メモしました。早速、友人にも知らせてあげようかな。

     ちなみに「アンデパンダン」はカタカナでこう書くと何のことだか
     よくわかりませんが、フランス語の「independants」です。パリの
     アンデパンダン展は、「無審査、無賞、自由出品」という原則の下、
     権力に左右されない若手作家の自由な活動の場として実施されまし
     た。日本でも「アンデパンダン」を冠する展示会は少なくないよう
     です。

     それにしても所蔵先はドイツでもなく上野でもなく竹橋の「東京国立
     近代美術館」と記載されています。ここはつい最近はじめて訪れたは
     ずなのに…。深い謎に包まれつつ、アートに魅了されるこの頃です。

                                (大橋)


    ◆『西洋美術作品レファレンス事典 絵画篇 19世紀印象派以降』
     日外アソシエーツ編
     2005.10刊 定価89,250円(本体85,000円) B5・1,490頁
     4-8169-1945-7

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     日外アソシエーツの原沢です。急に寒くなりました。風邪などひい
     ていらっしゃらないでしょうか。
     先月は小社40周年記念講演会(東京会場)におきまして多くの方に
     お集まりいただき、ありがとうございました。
     今月は大阪と福岡の図書館ブックフェア2005でそれぞれ講演会を開
     催いたします。
     ひとりでも多くの方のご来場をお待ちしております。

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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     <特集>日外アソシエーツ 新刊を語る
                        ― ベストセラー本の20年史 ―
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     今では書店のほか、インターネット上でも、朝のテレビ番組などでも
     本のベストセラー情報を簡単に知ることができます。しかし、それら
     は特定の書店や出版取次会社の集計をもとにした最新ランキングのみ
     で、しかも、書名・著者・出版社等のごく簡略な情報に過ぎません。
     本のベストセラー情報の年間集計がわかるランキングは意外に少なく、
     音楽CD売上の“オリコン”やテレビ視聴率の“ビデオリサーチ”のよ
     うな、1つの集計が全てに使われる絶対的指標がありません。

     そこで小社では、20年間に渡る複数の年間ベストセラーの指標をもと
     に、ベストセラーになった各図書の目次・要旨・ランキング歴をまと
     めた初のデータブック『ザ・ベストセラー 1985~2004』を刊行いたし
     ました。
     本書では、本のベストセラーの年間集計がある指標として、出版科学
     研究所(全国出版協会)、出版ニュース社、出版取次のトーハン、日本
     出版販売(日販)、書店の紀伊國屋書店、全国大学生協の6種のランキ
     ングを収録基準としたので、小説、ビジネス書、学術書、ゲーム本な
     ど、多様な図書が挙がっており、指標の違いで読者層(購買層)が大
     きく異なるという出版界の多様なニーズをも一覧できるものになって
     います。

     また、単純に各年のベストセラー本をランク順に並べるのではなく、
     各図書を10分野100テーマに細かく分類した形で収録しているため、似
     ている分野のベストセラー本を対比しながら一覧できるようになって
     います。
     例えば“健康法”の分類の下を見ると、『指まきテープで痛みが取れ
     た』(石橋輝美著 ロングセラーズ 1996年)や『うつみ宮土理のニ
     ョイトン健康法』(うつみ宮土理著 扶桑社 1987年)など、当時ブ
     ームとなった健康法が何だったのかが明らかになります。

     ベストセラーは大量に売れたのだから、いつでも、どこでも手に入る
     と思われがちですが、一過性のブームと同様、あっという間に飽きら
     れてしまい、もはや図書館にも所蔵されていないというものが、本書
     の編集過程で何冊かあったと聞きました。
     例えば、今年の愛知万博に20年先立つ一大イベントの関連本として、
     『科学万博つくば'85 公式ガイドブック』(国際科学技術博覧会協
     会 1985年)や、大ヒット番組から企画された『ぜ~んぶおニャン子
     ネッ』(フジテレビ出版 1985年)などがそうです。
     これらも時代の重要な一コマを担った1冊なので、せめて図書館では
     消耗品ではなく永久保存されていてほしいものです。

     最後に、本書の索引を使った裏技をご紹介すると、著者名索引からは、
     作家・著者ごとにベストセラーになった本を一覧できますので、ベス
     トセラー作家ナンバー1がわかります。同様にして出版社別索引から
     は、ベストセラーを多く出した出版社ナンバー1がわかります。
     正解をお知りになりたい方は、ぜひ本書をご覧になってみて下さい。


                               <袴田>

     ◆『ザ・ベストセラー 1985~2004』日外アソシエーツ編
      2005.10刊 定価2,500円(本体2,381円) A5・668頁
      ISBN4-8169-1944-9

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     日外アソシエーツの袴田です。

     プロ野球パリーグのプレーオフ決戦は、千葉ロッテマリーンズが31
     年ぶりのリーグ優勝となりました。今週末からの日本シリーズは、
     ファンの応援スタイルが対照的な、東西対決になりますね。

     ところで、話は半月以上前にさかのぼりますが、阪神タイガースが
     リーグ優勝した瞬間、みなさまはどこにいらっしゃいましたか?
     私は、某百貨店が「大・大阪博覧会」を開催していた渋谷で、上方
     落語会を楽しんでていました。
     落語会の終演直後に阪神優勝のニュースが伝えられると、お囃子が
     「六甲おろし」を奏ではじめて、出演者全員で鏡割り、日本一早い
     振る舞い酒会場に早替わりでした。
     鶴瓶師匠が注いでくれた樽酒はうまかったなぁ。

     さて、当レファレンスクラブでは、「レファレンスツール感想文」
     を募集いたします。 日外アソシエーツが刊行する参考図書の使い
     勝手の感想や今後出版を希望されるツール類などのご意見を、1200
     字(400字詰め原稿用紙3枚相当)程度にまとめてお送り下さい。
     「レファクラ通信」に掲載させていただいた方には、「図書カー
     ド」(2000円分)を差し上げます。

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     <特集>日外アソシエーツ 新刊を語る
             ―カタカナ・アルファベットから引く外国人名―
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     3年前に日外から出版された本で、新刊ではありませんが、
     
     ・『カタカナから引く外国人名綴り方字典』
     ・『アルファベットから引く外国人名よみ方字典』

     というものがあります。

     読んで字のごとく、“ベッカム”の綴りが“Beckham”であること
     を調べたり、逆に“Cromartie”が“クロマティ”と読むことを調べ
     たりするときに使う事典です。

     人物を特定する情報が併記されていないため、人物の同定作業に使う
     には物足りない部分もありますが、自宅のパソコンの横に置き、ネッ
     トでちょっとした人物調査を行ったり、OPACで、洋書・欧文雑誌を検
     索する際には、リーズナブルでコンパクトなこの2冊は非常に便利で
    す。

     惜しむらくは、中国人など漢字名の人物のローマ字表記が収録がされ
     ていないことです。(×曹操→Cao Caoなど)
     
     図書館の方に『漢字から引く外国人名綴り方字典(仮)』の企画案
     を話したところ、あまり反応はよくありませんでした。
     よほどマニアックなものでない限り、他の人名事典などで事足りて
     しまうからだそうです。

     「それよりむしろ、中国人のことを調べている人で、カタカナで
     尋ねてくるレファレンスが増えてきたから、中国人名の“カタカナ”
     と“ローマ字”と“漢字”と“日本語”の対照表みたいなのがあっ
     たら便利なんだけどね。同定のための簡単な情報をつけてさ」

     というと、こんなかんじでしょうか。
     <ヤオミン Yao Ming 姚明 ようめい;バスケット選手 1980->

     みなさんのご意見をお待ちしています。
                               <原沢>

     ◆『アルファベットから引く外国人名よみ方字典』
      日外アソシエーツ編
      定価3,780円(本体3,600円) ISBN4-8169-1763-2 A5・578頁
      http://www.nichigai.co.jp/sales/alphabet.html

     ◆『カタカナから引く外国人名綴り方字典』
      日外アソシエーツ編
      定価3,780円(本体3,600円) ISBN4-8169-1763-2 A5・578頁
      http://www.nichigai.co.jp/translator/katakana1.html

     ◆ワールドカップ2002サッカー選手ディレクトリ(日外アソシエーツ)
      http://www.nichigai.co.jp/yomikata/soccer/index.html

     ◆テーマ別調べ方案内:
      中国・コリアの人名のローマ字表記について(NDL)
      http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/asia/theme_asia_32.html

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    ◆『世界文学あらすじ大事典〈1〉あ~きょぅ』横山茂雄;石堂藍監修 
     国書刊行会

     あらゆる文学ジャンルを網羅した百科全書的便利本。あらすじの他に
     登場人物・作家の解説、入手可能な翻訳書誌を掲載。単にあらすじを
     紹介するのではなく、読者を文学の世界へナビゲートしてくれる。第
     1巻には「オイディプス王」などを掲載。

    ◆『合併市町村あのまちこのまち 東日本編〈2005〉
      ―294全市町村の姿と魅力を紹介』
      日本広報協会編 日本広報協会

     「平成の大合併」によって生まれ変わった市町村の姿と魅力を紹介す
     るガイドブック。各市町村の詳細データとともに、「東日本編」「西
     日本編」あわせて3000枚の写真を掲載。合併前の地図も掲載し、巻末
     には旧市町村名からの索引も付す。

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    http://www.reference-net.jp/
    │ 台風で被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます
    └──────────────────────────────

     日外アソシエーツの原沢です。
     先日、水戸のホテルに泊まったところ、朝食の納豆が山盛りでした。

     そういえば昔泊まった北海道のホテルでは牛乳が濃く、静岡では
     ミカンが食べ放題でした。

     地域色をかもしだす朝食は嬉しいのですが、安いホテルでこんな
     太っ腹(?)を見せられるとかえって心配になります。
     生産地では仕入れ値が安いのでしょうか。

     来月、福岡に出張します。朝食が楽しみです。

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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     <特集>日外アソシエーツ 新刊を語る
                     ―受賞歴から業界勢力図を読む―
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     今年の1月に刊行した『世界の賞事典』は、おかげさまで好評をいた
     だいております。その姉妹篇といえる『日本の賞事典』が、いよいよ
     刊行の運びとなりました。

     本書は日本国内の機関・団体が主催する主要200賞について、その第1
     回以来の全受賞情報を収録しています。例えば文学のジャンルであれ
     ば、芥川龍之介賞(芥川賞)や直木三十五賞(直木賞)といった歴史
     あるものから、「このミステリーがすごい!」大賞や本屋大賞といっ
     た設立されてから間もないものまで調べられます。

     既刊の『文学賞事典』『文化賞事典』『科学賞事典』などの分野別シ
     リーズでは、数年おきに年度をまとめた形で刊行しているため、ある
     特定の賞を第1回から通覧するには、それぞれの年度版を順に繰って
     いくしかありませんでしたが、本書ではその不便さが解消されました。

     賞を第1回から順に辿っていくと、受賞者の顔ぶれからそのジャンル

     勢力図の変遷が見えてきます。
     本書に収録されている日本カー・オブ・ザ・イヤーを例にとると、第
    1
     回(1980-1981)から昨年度(2004-2005)まで全25回の受賞車種をメ
     ーカー別受賞回数順に並べかえてみたところ、

      メーカー 受賞回数
    --------------------------------------------------
      ホンダ  9回(第21回~23回までは3年連続受賞)
      トヨタ  6回(第18回~20回までは3年連続受賞)
      三菱   4回
      日産   3回
      マツダ  2回
      富士重工 1回

     という結果になりました。シェア争いの激しいホンダとトヨタの受賞
     回数が圧倒的に多く、近年に連続受賞しているのも、この2社だけで
     す。
     ちなみにマツダの2回というのは、第1回「ファミリア」と第3回「カ
     ペラ」「テルスター」といった賞の設立初期の受賞、富士重工は一昨
     年の第24回「レガシィ」で初受賞しています。

                               <袴田>

     ◆『日本の賞事典』日外アソシエーツ編
     2005.9刊 定価15,750円(本体15,000円)  A5・1010頁
     ISBN4-8169-1940-6

     ◆『世界の賞事典』日外アソシエーツ編
     2005.1刊 定価15,750円(本体15,000円)  A5・850頁
     ISBN4-8169-1887-6

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    ◆『聖書人名事典 新装版』カルヴォコレッシ,ピーター著 教文館

     映画・小説・演劇・音楽で最も引用されることが多い聖書。その聖書
     に登場する人物450人を集めた人名事典。各人のプロフィールはもち
     ろん、その後の芸術でどのように描かれたかが分かる。図版と索引も
     多数収録している。

    ◆『映画・テレビドラマ原作文芸データブック』江藤茂博著 勉誠出版

     映像化作品の多い120人の作家を取り上げ「映像化作品リスト」「原
     作小説書誌データ」「作家データ」など詳細なデータを記載。他にも
     用語解説、原作書籍や刊行時の新聞などの図版、論文・索引など本文
     内容を補完する情報も満載。

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    └───────────────────────────────
     日外アソシエーツの袴田です。

     夏休み中に、落語会を2回観て来ました。定席と呼ばれる寄席公演で
     はなく、ちゃんこ居酒屋やジャズ喫茶を間借りして開催される、客が
     30人も入れば満員という小規模な会でしたが、何千人も入るようなホ
     ール落語と違って、噺家さんの所作を真近で観られるのは良いもので
     した。
     前号の「読み聞かせ」の話の続きではありませんが、図書館のイベン
     トに噺家さんを呼んでみてはいかがでしょうか?

    拍手[0回]

    子どものころ読んだ本の話は楽しいものです。
     記憶をたどって思い出した本が、実は誰かと共通の愛読書だったこ
     とがわかったりすると、ものすごく細かい場面の付き合わせなどが
     始まってしまったり。

     つい先日も、友人とそんな話になったのですが、彼女がふと
     「知ってる?」と口にしたのが『ルドルフとイッパイアッテナ』。
     皆さんはご存じでしょうか。
     
     ルドルフはまだ若いネコ。知り合った先輩ノラネコに、名前を尋ね
     ます。すると先輩はしゃがれた声で答えます。

    「いっぱいあってな。」

     ――という有名シーンを付き合わせした後で、二人とも無言になっ
     てしまいました。続く展開がどうしても思い出せない……。

     そんなわけで、『子どもの本 現代日本の創作5000』を開いてみま
     した。巻末の「書名索引」を使って調べると、ありました。

     斎藤洋著、杉浦範茂絵。
     内容は「ぼく、ルドルフと兄貴分、イッパイアッテナのとびきりゆ
     かいな、のらねこ生活。ぼくたちの、知恵と勇気と友情の物語
     (以下略)。」と紹介されています。……でもやっぱり思い出せず。

     つらつらページをめくっていると、これは読んだ、これはおもしろ
     そう、とついつい様々な本の内容紹介に引きこまれてしまいます。

     ついでに『子どもの本 世界の児童文学7000』も開いてみます。
     『若草物語』『海底2万マイル』『三国志』等々。
     でも私が読んでいたのは、こういう定番以外にあったはず。
     そうそうマガーク探偵団シリーズとか。

     さっそく調べてみようと思ったのですが、シリーズ名では探せませ
     ん。子どものころ読んだ本のタイトルは忘れかけているものが多い
     ですし、作家名など知らずに読んでいますから。
     そうなると調査は難しくなります。
     
     幸い「書名索引」のま行で探してみると『マガーク対魔女』とい
     う本を発見。シリーズの1冊だったので、そこから見つけることが
     できました。

     とはいえこれも、はっきりとは覚えていなかったりします。
     マガークがエスカルゴやスズメを食べるシーンがあったなぁ……。
     どの巻だったのかは、やはり読んでみないとわかりません。

     『子どもの本』は5月刊行の『子どもの本 日本の名作童話6000』と
     合わせて、シリーズ3冊が揃いました。
     図書館での選書に、児童の読書指導に最適なツールです。

     夏休み中の子どもに、大人になってからもふと思い出すような、
     印象的な1冊を読ませてあげたいですね。
     夏休みがない大人も、思い出の1冊を読み返してみるといいかもしれ
     ません。
                               <大橋>

     ◆『子どもの本 現代日本の創作5000』日外アソシエーツ編
     2005.8刊 定価4,935円(本体4,700円)  A5・560頁
     ISBN4-8169-1894-9

     ◆『子どもの本 世界の児童文学7000』日外アソシエーツ編
     2005.8刊 定価4,935円(本体4,700円)  A5・570頁
     ISBN4-8169-1895-7

     ◆『子どもの本 日本の名作童話6000』日外アソシエーツ編
     2005.2刊 定価4,935円(本体4,700円)  A5・400頁
     ISBN4-8169-1893-0

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     ◆『全国伝統やきもの窯元事典』 みわ明編 東京堂出版
      「萩焼」「益子焼」「有田焼」「伊万里焼」など日本全国の窯元
      を地域別に分け特徴・由来・作品写真などを交えて紹介している。
      各地の陶磁器会館や伝統産業会館、資料館、美術館など関連施設
      の情報も満載。

     ◆『カッツ 数学の歴史』 カッツ,ヴィクター・J.著 共立出版
      「数学史の標準的な教科書」と呼ばれ、欧米で高い評価を得てい
      る数学通史の決定版が、翻訳版で登場。古代から現代、西洋から
      ヨーロッパやアジアまで、あらゆる時代・地域を扱っており、数
      学史を学習・教授・研究する全ての人に最適。

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     日外アソシエーツの原沢です。
     残暑厳しい折、皆様お元気でお過ごしのことと思います。

     先日、お盆で親戚の子どもたちが集まったので、絵本を読み聞かせ
     ました。ところが思っていたより骨折りで、2冊も読み終えるころ
     には疲れ果ててしまいました。
     公共図書館で日常的に読み聞かせを行っている方は本当に大変なの
     だと実感しました。

     ただ、下の『新刊を語る』(今回からタイトルが変更されました)
     で大橋が書いているように、子どもの頃の読書体験は一生ものです。

     次回、同様の機会があったときには、安易にテレビをつけず、
     読み聞かせに再チャレンジしたいと思っています。

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     <特集>日外アソシエーツ 新刊を斬る!
                           -現代社会を知る-
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      2001年9月11日の米国同時多発テロ以降、最近のロンドン同時爆破テ
      ロなど、緊迫した国際情勢が今日までつづいています。いまや中東地
      域の状況が一変するたびに、世界の政治・経済にまで強い影響が出る
      ようになりました。それゆえ、現代社会を知るためには、まず中東・
      イスラムに関する理解を深めることが不可欠といえそうです。

      さて、6月刊行の本書『中東・イスラム関係記事索引 1990-2004』は
      中東地域やイスラム世界を理解するための情報源となることを目的と
      したツールで、1990年~2004年までの15年間に発行された中東・イス
      ラムに関する雑誌記事9,870件を収録しています。

      本書の主な特徴の一つは収録対象期間で、1990年~2004年という20世
      紀末から21世紀初頭までの激動の時代をまとめています。いくつか当
      時の出来事を挙げてみますと

        1990年  イラク、クウェートへ侵攻
        1991年  湾岸戦争
        1993年  イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)間に期限付き暫定
                自治を認めるオスロ合意が成立
        1995年  イスラエルのラビン首相が暗殺される
        2001年  米国同時多発テロ
        2003年  イラク戦争
        2004年  アラファト議長死去、アッバース氏が議長に就任

      のように、中東ではイラクやパレスチナ問題を中心に、この15年間で
      大きな社会変動があったことがわかります。本書は収録件数からみる
      と、やや収録期間が短い印象もありますが、激動の時代を理解するに
      は最適な期間を収録したといえます。

      そのほか、本書の特徴としては、総合誌、紀要、月報、学会誌など約
      1,200誌から幅広く採録し、政治・経済ばかりでなく宗教・歴史・法
      律・教育・美術・映画・演劇・スポーツなどのテーマに分類したこと
      も挙げられます。
     
      客観性を重視し偏向なく雑誌記事を収録した本書を、より多角的、複
      合的に中東地域・イスラム世界について理解を深めるためのツールと
      して活用していただければと思っております。

                                                            (小森)

      ◆『中東・イスラム関係記事索引 1990-2004』
        定価29,925円(本体28,500円) 2005.6刊 ISBN4-8169-1926-0

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    ◆『年譜集成〈1〉現代の作家』 日外アソシエーツ
     戦後活躍した作家(故人)の年譜をまとめ、見やすいように編集した事
     典。作家の事績と作品を時系列に通覧でき、一般の文学年表では得ら
     れない活動の詳細が分かる。人物の基礎調査に、または純粋な読み物
     として、すべての文学ファンにおすすめ。

    ◆『世界ロボット大図鑑』マローン,ロバート著 新樹社
     ブリキのオモチャから、先端技術を駆使したヒューマノイド・宇宙探
     査機まで、様々なロボットを紹介。全ページにカラー写真を配し、見
     ても読んでも楽しい図鑑が完成した。老若男女を問わず楽しめる、ロ
     ボットの歴史をまとめた1冊。

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     日外アソシエーツの袴田です。
     
     当「レファレンスクラブ」の会員の皆さまには、掲示板に新たに書き
     込みがあった時に、これまでは、随時同報メールにてお知らせをして
     おりましたが、メーリングリストのようで煩わしい、という意見もご
     ざいましたので、今後は、最初の質問のみを同報メールにて配信し、
     その後の回答や経過については掲示板にて、書き込みをしていただい
     たり、確認をしていただくことにいたしました。

     現在、未解決のままになっている質問がありますので、以下にご紹介
     いたします。


     【質問 1】日本語として通用している「型録」「カタログ」の借用語
        について、何語からの借用語で、いつごろからなのでしょうか。
      例えば、**語から徳川*期、出典は** と言うようなことを
      ご存知であれば、お願いします。


     【質問 2】「ベネディクト」というお菓子について教えてください。
      その名前の由来とかレシピに関してです。よろしくお願いします。


     レスはこちらにお願いいたします。
      http://www.reference-net.jp/bbs/yybbs.cgi?


     なお、レファレンスというのは回答そのものを指し示すのではなく、
     回答に辿り着くための方法や手段を提示することが大切かと思います
     ので、皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

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     <特集>日外アソシエーツ 新刊を斬る!
                            -伝記を探す-
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     先月、サッカー日本代表がブラジル相手に2対2で引き分けました。
     『マイアミの奇跡』と呼ばれた9年前のフラックな勝利とは異なり、
     今回は日本代表の地力がアップしたことによる堂々たる引き分けで
     あると世界中のメディアから高く評価されました。
     そして、この引き分けにより日本サッカーファンの間でジーコ監督
     の手腕が広く認められたような気がします。

     考えてみれば、ペレ、マラドーナと並ぶサッカーの神様と呼ばれた
     人物が、当時サッカー後進国である日本にやって来て、しかも東京
     や大阪といった大都市ではなく鹿島町(当時)でプレーするという
     のは凄いことです。(鹿嶋市の方、すみません)
     どうして彼はブラジルから遠く離れた日本の鹿島町にやってきたの
     でしょうか?

     ある人の行動や考え方について興味を持ち、それを知ろうとする時、
     評伝や自伝は基本的資料になります。
     そうした資料を探す際、伝記資料の図書目録である『伝記・評伝
     全情報』は最適なツールといえます。
     
     今月発売された『伝記・評伝全情報2000-2004 西洋編』でジーコの
     伝記を探してみることにします。
     彼の本当の姓は“コインブラ”といいますが、そちらには『ジーコ
     をみよ』と書かれていますので、それに従って“ジーコ”を引いて
     みます。6冊ありました。
     ・『ジーコ自伝―「神様」と呼ばれて』
     ・『ジーコスピリットの伝達者』
     ・『日本代表監督論』
     など、自伝・評伝・列伝、それぞれタイトルとともに内容も記述さ
     れているので、選書する際の参考になります。

     なお、『2000-2004』にはシリーズの総索引も付与されております。
     これを使って各版を参照すれば、1945年以降に日本で刊行された伝
     記・評伝を被伝者ごとに一覧することができます。
     
     総索引によればジーコは『2000-2004』のほかに『90/94』『95/99』
     にも伝記が収録されているようです。
     アントラーズでプレーしていた時の伝記(90/94)と、アントラーズ
     の総監督だったころの伝記(95/99)、そして代表監督になってから
     の伝記(2000-2004)を読み比べてみるのも、彼について調査する上
     で役立つだろうと思っています。
                                (原沢)

     ◆『伝記・評伝全情報2000-2004 西洋編 付・総索引1945-2004』
      …定価24,150円(本体23,000円) 2005.6刊/ISBN4-8169-1923-6

     ◆『伝記・評伝全情報2000-2004 日本・東洋編 付・総索引1945-
    2004』
      …定価29,925円(本体28,500円) 2005.7刊/ISBN4-8169-1931-7

     ◆『...95/99 西洋編』   …定価20,370円(本体19,400円)
     ◆『...95/99 日本・東洋編』…定価27,300円(本体26,000円)
     ◆『...90/94 西洋編』   …定価20,184円(本体19,223円)
     ◆『...90/94 日本・東洋編』…定価26,505円(本体25,243円)
     ◆『...45/89 西洋編』   …定価29,400円(本体28,000円)
     ◆『...45/89 日本・東洋編』…定価60,900円(本体58,000円) 2分冊

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    ◆『用例でわかる故事ことわざ辞典』学研辞典編集部編 学習研究社
     豊富な用例と丁寧な解説を収録した辞典。用例は文学作品からの引用
     だけでなく、日常よく使われる内容が多く、実際の文章作成に応用す
     ることができる。「状況別使い分け索引」や「発想別キーワード索
     引」など、索引類も充実。

    ◆『世界の賞事典』日外アソシエーツ
     小説、音楽、映像、演劇、美術、科学技術や国際貢献など様々なジャ
     ンルの賞について、由来や趣旨、選考方法、第1回からの全受賞者記
     録を収めている。収録賞はノーベル賞、ピューリッツァー賞、アカデ
     ミー賞、エドガー賞、世界文化賞など多数。

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     日外アソシエーツの原沢です。お世話になっております。

     最近、近所の草野球仲間とblogを始めました。
     始める前はblogの利点も理解できず「何だか難しそう…」と敬遠し
     ておりましたが、実際にやってみるとその簡単さに驚きました。

     Webサイトを作成や更新したりする場合、専用ソフトが必要だったり、
     htmlタグを覚えたりしなければならず、データの転送も一手間必要
     でしたが、blogは掲示板に書き込む感覚でブラウザ上で更新ができ
     るので、管理がとても容易なのです。

     近頃では、鹿児島大学附属図書館や、伊万里市民図書館など、図書
     館自体がblogを運営するケースも増えてきました。

     ニュース&トピックスを掲示したり、購入した書籍を紹介したり、
     運用のされ方は様々ですが、blogの簡便さが更新の手助けになって
     いるのは間違いないと思われます。

     情報発信の道具として便利なblogは、今後ますます図書館のサイト
     において普及していきそうな勢いです。

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     <特集>日外アソシエーツ 新刊を斬る!
                            -作家の履歴書-
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     好きな作家の小説を文庫本で読むとその単行本を、単行本で読むと
     その初出誌を確かめたくなることがあります。
     大抵は書籍の奥付の前のページあたりに
     "本書は「月刊○○」○年○月号から○年○月号の連載を単行本化し
     たものです。"
     などと書いてあって、原典に辿り着くのは意外と簡単です。
     といっても、原典が何かを調べるために、いちいち単行本を引っ張
     り出すのはめんどうくさいものです。
     ましてや、勉学のために作家研究などを手がける場合は、作品の初
     出にあたることは大変重要になってきます。
     ところが、国立国会図書館の「雑誌記事索引」では創作・小説の類
     が採録対象になっていないこともあり、「文藝年鑑」のバックナン
     バーを丹念に拾い読んでいくのが、小説の初出誌調べの方法だとい
     います。

     さて、本書『文芸雑誌小説初出総覧 1945-1980』は小説の初出誌調
     べの一助となることを目的としたツールで、戦後36年間に刊行された
     文芸誌・小説誌・総合誌、一部の同人誌・PR誌など131誌10,293冊に
     掲載された、現代作家3,711人の小説・戯曲59,270点を網羅したもの
     です。
     新聞に連載された小説についてまとめたものに『新聞小説史年表 
     新装版』(高木健夫編 1996年 国書刊行会)というのがあります
     が、それの文芸誌版に近いといえばお分かりいただけるでしょうか。

     調べものに使わなくても、好きな作家名の下に時系列に並んだ作品
     名を眺めているだけで、色々と発見があります。例えば、今年、
     深田恭子主演でドラマ化された筒井康隆の『富豪刑事』は「小説新
     潮」1975年8月号に初めて掲載されて、翌年からシリーズ連載化され
     ていることがわかります。

     しかし、本書は紙幅の関係で週刊誌が採録対象になっていないこと
     や、作品名から引ける索引が付いていないこと、また収録期間が
     1980年までなので最近の作家については調べられないことなどは残
     念な一面です。別企画、続編に期待しましょう。

                                (袴田)

    ◆『文芸雑誌小説初出総覧 1945-1980』勝又浩監修 2005.7刊
       定価49,350円(本体47,000円) B5・1296p ISBN4-8169-1935-X

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