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■╋■╋ スポットライト・コラム
╋■╋ 「e-レファレンス/ツール」は超使える!
■╋ ―「人物レファレンス事典」で揺らぎを確認してみる 編
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モンゴル帝国建国800周年ということで、チンギス・カンがちょっと
したブームになっています。
日経新聞では堺屋太一氏が小説「世界を創った男 チンギス・ハン」
を連載。
日蒙合作映画「蒼き狼~地果て海尽きるまで~」の製作も進行中で、
反町隆史がチンギスハーンを演じるとのこと。
大相撲三月場所で優勝したモンゴル人横綱の朝青龍もこの映画に出
たいと言っていましたね。
と、ここまで書いて気が付いたんですが、チンギスくらい、日本語
表記の揺らぎが多い偉人も珍しいですね。
チンギス、ジンギス、カン、ハン、あまり統一されていない印象が
あります。下記に簡単に列挙してみます
●姓 :「チンギス」or「ジンギス」or「チンギズ」
●中点:「・有」or「・無」
●称号:「ハン」or「カン」or「ハーン」or「カーン」
上記3×2×4=24で、単純に考えて24通りの組み合わせがあります。
どれが正しいのでしょう。
こんな時、「e-レファレンス/ツール」の「人物レファレンス事典」
を引いてみます。
┌─────────────────────────────┐
│ │
│ 「人物レファレンス事典」は日外アソシエーツが刊行している│
│ その人物が「どの事典(人物事典・百科事典・歴史事典)にどう│
│ いう見出しで掲載されているか」を明示した人物調査の定番書│
│ 籍です。 │
│ │
│ 「e-レファレンス/ツール」はそれをネットで調べられるよう │
│ にした料金定額サービスです。(さりげなく説明&アピール)│
└─────────────────────────────┘
e-レファレンス/ツール検索の結果、チンギス・カンは世界史上の人
物だけあって18冊もの事典に掲載されていることがわかりました。
下記、一部転記します。
> Chinggis Khan 〈12・13世紀〉
> モンゴル帝国の建設者。初代ハン(在位1206~27)。
> 【掲載事典】
> ◎岩波=ケンブリッジ世界人名辞典
> チンギス・ハーン 1162-1227
> ◎外国人名事典
> チンギス・ハーン 1167頃-1227
> ◎ブリタニカ国際大百科事典
> チンギス・ハン 1162?-1227.8
「太祖」と漢字で掲載されている2つを除いた、各表記の掲載数は
(1)「チンギス」13冊 「ジンギス」2冊 「チンギズ」1冊
(2)「・有」 14冊 「・無」 2冊 「=」 1冊
(3)「ハン」 9冊 「カン」 3冊 「ハーン」 3冊
「カーン」 0冊
という結果でした。
「チンギス・ハン」という表記が(事典類に限っていえば)一般的
なようです。
また、上記引用を見る限り「チンギス・ハン」には別の未確定要素
があります。
それは出生年。1167年と、1162年の二説あるのです。
草原から成り上がった人物だけに、信頼できる史料に乏しいのが
その理由かと思われます。
こちらについても「人物レファレンス事典」の検索結果をカウント
してみます。
すると1167年説を採っている事典は10冊、1162生年説を採っている
のは8冊でした。この二説は、意見がほぼ均等に割れているんですね。
もちろん、これだけの調査でどれが正しい、とするのは乱暴です。
読み方にせよ生年にせよ、正確を期する場合は最新の研究や諸資料に
あたり総合的に判断する必要があります。
しかし人物の(特に著名な人の)表記の揺らぎや生没年の諸説を確認
する際の最初のとっかかりとしてまず「人物レファレンス事典」を見
るというのはかなり効率のいいやり方だなと感じました。
(原沢)
<e-レファレンス/ツール 法人料金/年間>
「人物レファレンス事典 日本/外国」
基本ライセンス(1ID) \95,550(本体\91,000)
同時アクセス追加 \23,625(本体\22,500)
<e-レファレンス/ツール 個人料金/年間>
「人物レファレンス事典 日本」
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「人物レファレンス事典 外国」
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【e-レファレンス/ツール/案内ページ】
http://www.e-reftool.jp/
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