起業家というのは、凡人にはない独特の感性を持った、希有な人種では
ないかと思います。当たり前のことを当たり前ととして見過ごさない、
何かしらコダワリのある人間…幻冬舎社長の見城徹氏もその一人という
気がします。
ご存じの通り、幻冬舎は、角川書店の元・編集部長の見城氏が1993年、
独立して起こした出版社です。今号のニュースでインタビュー記事を取
り上げましたが、一代で立身した人の言葉はなかなか含蓄があります。
『スムーズに進んだ仕事は疑え』と言う見城氏。仕事というのは本来、
イバラの道を往くもので、「楽なところを往けば楽な結果しか出ない、
表面的なことをやれば表面的な結果、小手先でやれば小手先の結果しか
出ない。そんな仕事をただ時間だけをかけてやって、「仕事をした」と
思ってしまうのが一番危ないこと」なんだとか。人が「無理だ、不可能
だ、無謀だ」という難しい仕事を選んでやった方が「上手くいったとき
に鮮やかだし、大きな収穫がある」と思っているそうです。(九州企業
特報 2009.8.11 より/取材・文・構成:烏丸哲人)
パイオニアとしての信条でしょう。信長の天下統一の前に立ちはだかっ
た紀州雑賀鉄砲衆を率いる“尻啖え孫市”みたいですね。
(竹)
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