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■╋■╋ スポットライト・コラム
╋■╋ 地名にあたりをつける
■╋ 『外国地名レファレンス事典』
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先日読んだ本に『モーイラナの国立図書館に』という記述があり、
モーイラナってどこだ?という疑問を持ちました。
語感的にインドっぽさを感じます。アフリカかもしれません。
「モーイラナ」でググりましたが、個人のブログが1件引っかかるだ
けで、よくわかりません。
次に「ネットで百科」で検索しましたが引っかかりませんでした。
このときはこれであきらめたのですが、今回小社より「外国地名レ
ファレンス事典」が出版されることを受け、再度調べてみました。
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モ・イ・ラナ Mo i Rana ノルウェーの都市名(日大22)
(「外国地名レファレンス事典」より引用)
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ノルウェーの町とのこと。さらにモの後に音引き(ー)はありませ
んでした。グーグルで引っかからないわけです。日本語表記にゆら
ぎがある場合、ネットは弱いです。
そこで(日大22)こと日本大百科全書の22巻をあたってみました。
下記引用します。
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モ・イ・ラナ Mo i Rana
ノルウェー西岸にあるラナ郡の中心都市。
人口2万5317(2002)。北極圏のすぐ南のラナフィヨルドの湾奥に位
置する。1955年に生産開始したノルウェー最大の国営製鉄所があり、
数回に及ぶ設備拡張がなされ、銑鉄および鋼鉄をそれぞれ年間70万
トン生産している。スウェーデンのウーメオとの間に道路が通じる。
[竹内清文]
(「日本大百科全書」22巻 小学館 より引用)
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記述は思ったより短いですが「そんなに大きな都市じゃない」とい
うことはわかりました。
さらに米Wikipediaで「Mo i Rana」を引いてみました。
>Mo i Rana houses the National Library of Norway.
とあるとおり、確かに国立図書館は建っているようです。
それにしても、国立図書館を建てるのに、2万人の町「モ・イ・ラナ」
がなぜ選ばれたのでしょうか。本館は首都オスロにあるようですが。
今後はその謎を探るべく、関連文献に当たってみようと思っています。
(原沢)
『外国地名レファレンス事典』
ISBN 4-8169-1992-9
本体価(税込):42,000円(44,100円)
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