今年もいろいろとありましたが、日本初の探査機「はやぶさ」が小惑星
「イトカワ」(火星と木星の間の直径500mの小惑星)の未知の物質を持
ち帰ったというニュースに好奇心を掻き立てられた方も多いのではない
でしょうか。世界初の快挙だそうです。
2003年5月9日に種子島から打ち上げられ、2005年11月20日、地球から3
億kmも離れた「イトカワ」に着陸。2007年6月に帰還する予定だった「
はやぶさ」ですが、トラブルに見舞われ、通信断絶。失敗かと思われま
したが、今年6月13日、奇跡的に地球大気圏に到着しました。自身は燃
え尽きましたが、地球めがけて放出したカプセルに目的の「イトカワ」
のサンプル1,500粒が含まれおり、見事「使命」を果たしました。宇宙
戦艦ヤマトの世代としては、目頭が熱くなる思いです。
また、1977年9月に打ち上げられた惑星探査機「ボイジャー1号」は、
あと4年で太陽系を離脱するそうです。ちょうど映画『未知との遭遇』
が米国で公開された年ですが、「ボイジャー」には地球外知的生命体
へのメッセージを収めたゴールデンディスクが搭載されているとか。
小社『天文・宇宙開発事典―トピックス 古代-2009』(2009年10月刊)
は「事項名索引」が充実しており、「イトカワ」「はやぶさ」「ボイ
ジャー」といったキーワードから長いスパンのトピックの経過を簡単
に追いかけることができます。レファレンスに最適の一冊です。
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